二重表現とはセンテンスに新しい意味を追加せず、
 元の意味を繰り返している語句です。

 「上に上がる」「下に下がる」「普段の平熱」「馬から落馬」
 などといった文章が二重表現に当たります。
 「上がる」というのは、上に行くことに決まっているので、
 「上に上がる」という言い方はしません。
 落馬とは馬から落ちるコトを言うので、「馬から落馬」という言い方はしません。

 二重表現は意味のない文なので、使ってはいけないのです。

 文章を書く際、知らず知らずに使ってしまう危険が高いのがこの二重表現です。
 プロの作家やライターでも、ついうっかり使ってしまって校正で修正されることが、
 しばしばあるようですね。
 以下、二重表現と、修正例をいくつか上げます。

× 例えば、冬山の登山などが一例です。
○ 例えば冬の登山などです。

× 一緒に協力する。
○ 協力する。

× まず、第1に。
○ 第1に。

× 補足説明を追加する。
○ 補足説明する。

× はっきりと、明記する。
○ 明記する。

× 最終結論。
○ 結論。

 一見、どこが重複? と思えるモノもありませんでしたか?
 文章を書き上げた際は、二重表現になっていないか良く注意して見直しましょう。