文章を書きたいという人に、ぜひ読むことをオススメする一冊!

 この本は、同名のメールマガジンにおける
 読者からの文章に関する数々の質問に答えた、問答集です。

 しかも、そのメルマガ読者の一割は、
 ライター・小説家・編集者という文章のプロの方たちです!

 当然、内容は中・上級者向けのレベルの高いモノとなっています。

 例えば、「オリジナリティってなに?」という質問の項目は、
 何度も読み返しましたが、あまりにも難しく、いまだその要点を掴んでおりません。
 
>ある出来事が起きたとき、「私」はそれを観察します。
>しかし、その出来事によってじつは「私」の中にもそれに対応した変化が起きているのです。
>それが出来事の全体です。
>その二重の変化を観察し、描写する視点を得たときに、表現の可能性は無限大になるのです。

 これは、その回答内容の一文ですが、すんなり理解できる人はいないのではないでしょうか?
 しかし、難しい理屈を言って煙に巻いているという印象は無く、
 逆に難解なことを、なるべくやさしく表現しようとしているように感じられます。

 私は、いろんな文章上達のための本を読んできましたが、
 コレに勝る本はありませんでした。

 25年以上もプロ編集者として、同時にライターとして活躍してきた村松氏が、
 文章上達のための精髄を惜しげもなく披露してくれます。

 彼の言葉が、ウソではないという事実は、
 村松氏自身の紡ぎ出す文章の流麗さ、巧みさが証明しています。
 その深い見識と、卓越した文章力には舌を巻きました。

 「良い原稿の見分け方」「比喩上達法」「キャラクターの書き分け」「リライトのポイント」
 「ネタがないっ」「才能判断」「欠点の探し方」……

 これら、読者から送られてきた難しい質問に、見事に答えてくれます。
 1つ1つの回答の精度が高く、役に立つこと請け合い。

 もう、村松氏のことは、勝手に師匠と崇めています(笑)。
 
■ この本の欠点、残念なところはどこですか?              
 プロ作家やライターに向けた内容でもあるため、
 まさに秘伝の名にふさわしい、上級者向けの本になっています。
 文章初心者には、取っつきにくい内容かもしれませんね。

 現在、この本は3巻出ております。
 どれもオススメですが、一番オススメなのは2巻です。
 3つ買う余裕が無いという方は、取りあえず2巻だけても入手してみてください。
 この本が、役に立つことは絶対です。読んでみて100%損はありません!